トップリング・ブレスレットリング〜000202〜
 
鋳造だから出来る一体成形の吹玉シルバーリング
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独特の雰囲気を持つ「吹玉」は、全ての行程を手作業で行う為、かなりの時間と手間がかかってしまいます。
そんな吹玉の魅力を、少しでも多くの方に知っていただこうと思い、作家 内山氏の協力で制作現場を倉敷のアトリエでレポートしてきました。
吹玉リングの色褪せないデザインと、内山氏の制作風景をあわせてお楽しみいただければと思います。

▼説明をとばす。


「玉」の製作

吹玉リングの「玉」は、全て手作業で作っている。
ハードワックスを熱した半田ごてに押し付けて溶かすと、
雨粒が流れ落ちるように落ちてくる・・・。

大小さまざまな大きさの「玉」がこうして出来上がっていくのを眺めていると「吹玉」という名前がピッタリとイメージに合う。

ツツー…と流れる吹玉の誕生の瞬間。

一つのリングを作るのに必要な「玉」の数はおおよそ20〜30個程度。
そのために形の整った玉を40個程作っておく。
大きさのバランスや、ボリュームを見て使う「玉」を選んでいく。
写真は、半分程出来上がった様子。
これだけでも結構時間がかかっている。
大き過ぎたり、小さ過ぎたり、形のいびつな物はこの時点で選別。

「シンプルに見える物程、細かな作業が多いんだよね…」と内山氏。


リングの製作

「玉」作りが一通り終わると、内山氏は休む間もなくスティック状のワックスを数本取り出した。
これがリング部分になるのである。リング全体のイメージを描きながら一気に束ねる。

次に、リングのサイズを 合わせる為にゲージに合わせて巻き付けていく。枝分かれした部分を指をくむように織り込んでいき、ゲージから取り外す。

形が崩れないうちに組み合わせた部分を溶かして接着する。あまり溶かしすぎるとサイズが変わってしまう。
かといってキチンと接着出来ていなければ鋳造の際に上手く金属が流れない。慎重に作業に打ち込む内山氏。

再度リングをゲージに戻して大きさを確認する。狙った通りの大きさに仕上がっている。
余分な部分をハサミでカットしておおよそのリングの形が出来上がった。


リングと玉を組み合わせる。

ワックスを接着する方法は、溶かして接着するという方法以外は使わない。
作った玉の底面を溶かしてリングに乗せていく。
リング側を溶かしてさらに密着させる。

形を崩さないように慎重に一つずつ…。

「大体の雰囲気が見えてくるでしょう」と、笑顔で話す内山氏だが、作業中は真剣そのもの。

作業は、ここから約30分以上、無言のまま黙々と進行していった。
BGMだけが聞こえる中、内山氏はいくつも「玉」を選別してリングに据え付けていく。
「シンプルに見える物程、細かな作業が多いんだよね…」 という言葉通り、かなり細かな作業である。
一度付けた「玉」を外したり、位置を変えたりしながら、内山氏は思い描く通りのイメージの「吹き玉リング」を形にしていく。
次第に ボリューム感が出てきて、ほとんど形が完成した。
金属を流し込む為の台座を取り付け終えて、

「これで、第一段階が完了…。」と小さくつぶやく。




耐火石膏に沈む…。
アトリエを出ると、すぐにキャスティング(鋳造)の準備に取りかかる内山氏。
アトリエ脇に建てられた小屋がその舞台である。
石膏の粉に適量の水を加えて黙々と混ぜ合わせていく。
良く使い込まれた道具は、彼の手にしっかりと馴染んでいた…。

良く混ぜ合わせ、石膏が完全に溶けたところで、
石膏内に空気の混入を防ぐ為に別容器に移し替える。その容器に真空ポンプを接続して、撹拌しながら中の空気を一気に抜き取る。この作業を怠ると作品に「ス」が入ってしまい、仕上りが汚くなってしまう。

丁寧に約10分程この作業を続ける。

左手に持っているコップのような容器に、
先ほどワックスで作った吹き玉リングが
台座ごとセットされている。その上から耐火石膏を流し込む。
途切れないように一息に流し込んでいく。この間も撹拌を続けているため、空気の混入はほとんど無い。

「だけど、何処で入ってくるのか気泡が出来る事があるんだよ…。
だけど、自然がつくるものっていうのはある意味では完璧だからね。それもデザインのうち(笑)
それがキャスティングの面白いところなんだ。」

←これが石膏で固めた状態。

不思議なくらい静かな白の中に、先ほどのリングが沈んでいる・・・。
これを丸一日以上しっかり固める。


その技法を、脱ロウと呼ぶ。

固まった石膏を容器ごと、この電気炉の中に入れる。
ふたを開けると赤々と光るコイルがその温度の高さを物語っている…。この炉の中で5〜6時間熱を加え続ける事で、先ほどの容器の中のワックス(ロウ)だけが溶けてなくなる。
つまり、石膏の中にリングの形の空洞が出来るのだ。
ロウが抜け落ちる事から、これを脱ロウと呼ぶ。

内山氏が用いる鋳造の最大の特徴でもある。


いよいよ、鋳造・・・。

キャスティングに使う素材(シルバーやゴールド)をバーナーで溶かしている様子。
内山氏がバーナーに添加した途端に、シュー、ゴーゴーという凄まじい音と、直視出来ない程の明るさに包まれる…。
この写真を撮って次に見るとアッという間に金属が溶けていた。


▼溶かした金属をセット

鋳造の第一段階…。
金属を注ぎ込む部分に、先ほど溶かした金属をセットする。

 

▼炉に入れていた容器をセット

電気炉から脱ロウが済んだ容器を取り出し、セットする。
いよいよ鋳造が始まろうとしている。
緊張感のある沈黙があたりを包む。

▼再度金属と容器を加熱

最後の仕上げに容器と金属を再加熱。
加熱が終わった瞬間内山氏が装置を作動させる…。


この後、金属がある程度固まったところで一気に冷却し、石膏から取り出します。
鋳造直後のリングは表面がツルツルではなく、繊維を引っ掛けてしまいますので丁寧に磨きをかけていきます。
シルバーの光沢感と バリを完全に取るまでに何度も磨き直して、ようやく全ての作業が終わります…。
▼こうして出来上がったのが・・・

■■■流れる雨粒のように…シンプルでありながら、その存在感は見る者を圧倒する。
身に付けて初めて感じる細やかな細工。

衣服などの繊維に引っかからないように細部に至るまでキチンと磨き込まれ、
「玉」部分は独特の質感を帯びている・・・。
金属というよりも液体のような質感が「吹玉」の名にぴったりと合う。
毎日身に付けられる気軽さと、何処にも無いオリジナルをアナタへ・・・。


■■■吹玉シルエット

ジュエリーデザイナー内山貞和が長年培ってきた精密鋳造だから出来る吹玉(ふきだま)のシルバーリング。流れ落ちる雨粒のような独特のボールがリング上部でキラキラと輝いてかなり魅力的なシルエットです。
リング部分も5本のリングを重ねてあり、シンプル、繊細でありながら主張のあるデザインになっています。

この作品ではジュエリーの主流であるロウ付けを使わず、精密鋳造による一体成形で作成されています。


色褪せないデザイン

「どうやって一体成形を…?」初めて見る方なら不思議に思うでしょう。
先述のようにハードワックスとロウでこのデザインの型を作り、それを耐火石膏で固めたあと、電気炉に入れて加熱すると、ロウは溶けて流れ落ち(脱ロウと呼ばれる作業)、石膏の中に空洞が出来きます。
そこにシルバーやゴールドを流し込む事で、この独特のデザインが可能なのです。

作家 内山氏が学生時代から続けているデザインで、現在でもこのデザインの魅力は色褪せる事がありません。
むしろ熟成されてますます完成度は高まっていきます。
個展等でもすぐに完売してしまう人気の作品です。





鋳造だから出来る一体成形の吹玉
シルバーリング〜000202
売り切れました。
オーダーのリクエストは下記からどうぞ

繊細でありながら、大胆なデザインのシルバーリング。液体が風に吹かれて伸びたようにも見える「吹玉」がキラキラと光を放ってキレイです。機械仕上げのように均一で無い為、吹き玉の光り方は、動物的で今にも動き出しそうな躍動感に溢れています。リングとしてはかなり大振りですが、このボリューム感が「吹玉」の最大の魅力です。普段指輪を付けない方にも付けて頂きたいリングです。

▼作品詳細
種類:吹玉のシルバーリング
作品番号:000202
材質:シルバー950
大きさ:吹き玉部分 幅 約13mm 高さ 約10mm
リング 12号

▼作家内山氏のコメント
吹玉はマシンメイドではあり得ないデザインです。私が学生時代に思いついて製作して以来、個展などで皆様にご好評をいただいています。自分自身かなり思い入れがありまして、このデザインを見て、「素敵だなぁ」と思っていただければ幸いです。
気に入っていつも身に付けていただければ最高です。

※リングのサイズはデザインの構造上変更することができません。
販売商品以外のサイズをご希望の方は下のオーダーメイド用の商品からご注文下さいませ。
また、素材・ディテールの変更などもオーダーメイドにてお受けする事が可能です。

詳しくは
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鋳造だから出来る一体成形の吹玉
シルバーリング〜オーダーメイド

ーダーメイドでは、お客様のご希望に合わせてリングサイズ、素材、ディテールの変更などが可能です。
サイズ、素材、ディテールによって価格が変わりますので、作家側に確認してお見積もりをさせていただきます。
もし分からない点や、ご相談等ございましたら「作品についての問い合わせ」ボタンからお気軽にお問い合わせ下さいませ。

▼吹玉のリング
オーダーメイドの際は、ディテール変更などフレキシブルに対応する事が可能です。
例えば、吹玉部分を開いて、中にジェムストーンを挟み込むなど…、アナタの思い描くアクセサリーを作成いたします。
「こんな事できるかな?」といったご質問等がございましたらお気軽に「お問い合わせ」ボタンからご相談下さいませ。

▼オーダーメイドをご利用いただく上で…
内山氏の作るアクセサリーは全て手作業での製作になります。
そのため全く同じ物を作るという事が出来ません。
一点一点、仕上がりが若干異なりますのでご理解いただけますようお願いいたします。

▼ご注意下さい。
※オーダー品のため、ご注文確定後のキャンセル等はお受け出来かねますので、予めご了承いただけますようお願いいたします。


商品をお送りする際には、保管用のパースを
同封してお送りいたします。
また、シルバー製品の場合には酸化による変色を
簡単なメンテナンスで解消いただけるように
研磨剤を含ませた「つや出し布」もお送りしております。

詳しくはこちらからご覧いただけます。